屋根から降りたClarion(KERRYが見た世界)

自分自身を観察しながら、より自分を好きになる道程

「自分軸」を見つける

ただいまGWの真っ最中、とは言え世間は「緊急事態宣言」の只中にあり、外出するにも気が引ける空気ですが、私は上手いタイミングで4日間かつて修了したアドラー心理学をベースにしたカウンセリングセミナーの再受講をする機会に恵まれ、取り組んでいるところです。

アドラーとのそもそもの出会いは、ある一冊の本が目に留まったことがキッカケでした。

「成功するのに目標はいらない(平本相武)」

自分自身40歳代までは、何か物事を成すためには目標設定や計画を立てることが必要だと当たり前のように信じ込んでいたのですが、それがどうにも苦手で、仮に設定したとしても、予定通りに進めることがほとんど出来ませんでした。以前の私は、それを自分の「意志の弱さ」もしくは「計画の立て方」が原因だと認識し、試行錯誤していたものです。そんな時期にこの本と出会い、「なるほど!」と実感したのでした。

ザックリお伝えすると、人間は自分らしさの素となる「自分軸」を持っており、その「自分軸」が「ビジョン型(XX年後にはこうなりたい)」と「価値観型(日々こんな風に生きたい)」という2つの傾向に大別され(複合型もあります)、どちらが自分にとってやる気が出るか、動きやすいか、を知っておく必要がある、というものです。ちなみに私は「価値観型」で、ビジョン(未来への目標)を設定することでは行動しにくいタイプでした。

著者である平本先生が日本では数少ない「米国アドラー大学院修士号」を取得され、アドラー心理学をベースにコーチング・カウンセリングをされていることを知り、その後世間でも「嫌われる勇気」が大ベストセラーとなり、アルフレッド・アドラーの名前がますます世に知れ渡るに及んで、私自身も平本氏の下でアドラー心理学を学び、深めていくこととなった次第です。

さて、そのアドラーの数々の名言の一つをご紹介します。

  重要なことは何を持って生まれて来たか、ではなく、

  その持って生まれたものをどう生かすか、である

自分が持っているもの(才能・性格)には、一見否定的に見えてしまい(大人しい、傷つきやすい、人見知り等々)、克服したいと思えることがあるかもしれません。だからと言って自分にないものを追い求めるのではなく、そのままの自分を受け入れ、そんな自分だからこそ出来ることを考えましょう、ということです。

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3年前に屋久島に言った際の1コマ。大杉の切株ですが、その表面の捻じれ加減が様々な試練に耐えてきた威厳さを感じました。

これは私が直近多くの方にお伝えしている「ヒューマンデザイン」の考え方にも当てはまります。ヒューマンデザインでは、自分が持って生まれたもの、死ぬまで変わらない個性を教えてくれます。そして、どうすればその与えられた個性を発揮できるか、という一人一人の流儀をお伝えしています。私の感覚では、アドラー心理学とヒューマンデザインは神秘性と論理性の両極にも見えますが、共通点も多く、「自分軸(自分らしさ)」の発見方法として両立出来ると考えております。